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美容室の値上げを
物価の統計から考える

総務省の消費者物価指数(全国・年平均)で2020年と2025年を比べると、物価全体(総合)の指数が12.0%上がったのに対し、美容院のカット代の指数は5.9%の上昇でした(上がり幅は当社計算)。
値上げを考えるときに整理しておきたいことと、お知らせの書き方までまとめました。

  • 総務省「消費者物価指数」で確認
  • 2020〜2025年の年平均で比較
  • お知らせで押さえたい表示も掲載

「材料も光熱費も上がっているのに、料金は何年もそのまま」「値上げしたいけれど、常連のお客様の顔が浮かぶ」。 料金の見直しは、美容室・理容室の経営で迷いやすいテーマの1つです。

このページでは、まず総務省の消費者物価指数で、美容院のカット代・パーマネント代・ヘアカラーリング代と理容店の理髪料が、物価全体と比べてどう動いてきたかを確かめます。 そのあとで、値上げを考えるときに整理しておくこと、お客様へのお知らせで押さえておきたい表示を順に並べます。

使う数字は、2026年9月28日の時点で最新の公表値(2025年基準。年ごとの数字は2025年まで、月ごとの数字は2026年9月18日公表の2026年8月分まで)です。 なお、値上げをするかどうか、いくらにするかは各サロン様が決めることで、当社が是非を申し上げる立場にはありません。

DATA

2020年と比べると、
美容院の料金の指数は
物価全体ほど上がっていない

まず、全国・年平均の指数で、2020年から2025年までの5年間を比べます。

12.0% 物価全体(総合)
5.9% 美容院のカット代
4.5% 理容店の理髪料

いずれも消費者物価指数(全国)の年平均の指数で、2020年から2025年までの上がり幅。公表されている指数から3D増毛研究会が計算したものです。

2020年から2025年までの5年間で、物価全体(総合)の指数は12.0%上がりました。同じ5年間で、美容院のカット代は5.9%、物価全体のおよそ半分の上がり幅です(当社計算)。

消費者物価指数の上がり幅(2020年→2025年・当社計算)

全国・年平均の指数(2025年=100)から計算。単位は%。カット代・ヘアカラーリング代・パーマネント代は美容院、理髪料は理容店の料金。「生鮮・エネルギー除く総合」は「生鮮食品及びエネルギーを除く総合」。

  1. 物価全体(総合) 12.0%
  2. 生鮮・エネルギー除く総合 10.3%
  3. カット代 5.9%
  4. ヘアカラーリング代 5.9%
  5. パーマネント代 5.7%
  6. 理髪料 4.5%

美容院のパーマネント代(5.7%)とヘアカラーリング代(5.9%)も、カット代とほぼ同じ上がり幅でした。理容店の理髪料は4.5%で、ここに並べた中ではいちばん小さな上がり幅です。

物価全体(総合)には、値動きの大きい生鮮食品やエネルギー(電気代・ガソリン代など)が入っています。 そこで、生鮮食品とエネルギーを除いた総合とも比べると、こちらも10.3%の上昇でした。 値動きの大きい生鮮食品とエネルギーを除いた総合と比べても、美容院の料金の上がり幅のほうが小さかった、ということになります。

期間を10年に広げて2015年と2025年を比べると、物価全体(総合)が14.0%、カット代が10.1%の上昇です(当社計算)。 この場合も、カット代の上がり幅は物価全体を下回っています。

出典:「消費者物価指数」(総務省統計局)2025年基準 長期時系列データのうち、「品目別価格指数(1970年~最新年)」「品目別価格指数 前年比(1971年~最新年)」(いずれも全国・年平均)および「品目別価格指数 前年同月比(1971年1月~最新月)」(全国・月次) https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&toukei=00200573&tstat=000001243876 を加工して作成(2026年9月28日に利用)。3D増毛研究会が、2020年から2025年まで、2015年から2025年までの上がり幅を、公表されている年平均の指数(2025年=100、小数第1位)から計算しています。
  • 品目の中身は、総務省統計局の小売物価統計調査の「調査品目及び基本銘柄」(2026年8月分)によります。カット代は「美容院におけるカット(シャンプー,ブロー込み),ショート,女性(高校生以下を除く)」、パーマネント代は「美容院におけるパーマネント(シャンプー,カット,ブロー又はセット込み),ショート,女性(高校生以下を除く)」、ヘアカラーリング代は「美容院における白髪染め(シャンプー,ブロー又はセット込み),ショート,女性」、理髪料は「総合調髪(カット,シェービング,シャンプー,セット),男性(高校生以下を除く)」です。
  • このページで品目に添えた「美容院」「理容店」の書き分けは、上の基本銘柄をもとに当社が補ったものです。
  • 調査する銘柄は、時期によって見直されています(カット代は2025年に、「ヘアーカット(ブロー込み),ショート,女性(高校生以下を除く)」からシャンプー込みの今の内容に改められました)。また、消費者物価指数は5年ごとに基準の年を改めていて、2025年より前の数字は、それまでの基準の指数を、2025年を100とする形に換算してつないだものです。
BY YEAR

カット代の前年比は、
2022年から4年続けて
物価全体を下回った

前の年と比べて、毎年どれだけ上がったかを並べます。

年平均の指数を前の年と比べた「前年比」(公表値)を並べると、カット代は2020年が2.1%、2021年が0.3%、2022年が0.7%、2023年が1.9%、2024年と2025年が1.5%でした。 2021・2022年と比べると、2023年からは大きく上がっています。ただし2020年の2.1%は、2023年の1.9%より大きな上がり幅です。

消費者物価指数の前年比(全国・年平均)

前の年の年平均と比べて、何%上がったか(マイナスは下がったもの)。公表値。単位は%。

年 カット代 物価全体(総合) 生鮮食品及びエネルギーを除く総合 パーマネント代 ヘアカラーリング代 理髪料
2020年 2.1 0.0 0.2 2.0 1.9 1.5
2021年 0.3 -0.2 -0.5 0.1 0.4 0.0
2022年 0.7 2.5 1.1 0.4 0.2 0.4
2023年 1.9 3.2 4.0 2.3 2.2 1.5
2024年 1.5 2.7 2.4 1.4 1.5 1.4
2025年 1.5 3.2 3.0 1.4 1.6 1.2

← 表は横に動かせます →

出典:上記の消費者物価指数(総務省統計局)「品目別価格指数 前年比(1971年~最新年)」を加工して作成(品目の並べ替えと抜粋)。表のうち2021年から2025年までの前年比を掛け合わせた値と、上の章の2020年から2025年までの上がり幅(当社計算)とは、端数の関係で0.1ポイントほど違うことがあります(表の2020年の前年比は、2019年と比べた上がり幅です)。

物価全体(総合)と比べると、2022年から2025年までの4年間は、毎年、カット代の前年比が物価全体の前年比を下回っていました。 2020年と2021年は反対で、2020年は物価全体が0.0%(前の年と同じ)に対してカット代が2.1%、2021年は物価全体が0.2%下がった一方でカット代は0.3%上がっていました。

いちばん新しい2026年8月の数字では、前の年の同じ月と比べて、物価全体(総合)が1.9%、カット代が1.2%、パーマネント代と理髪料が1.0%、ヘアカラーリング代が0.9%の上昇でした(前年同月比・公表値)。 月によっては大小が入れ替わることもあり、たとえば2026年2月は、物価全体(総合)1.3%に対してカット代が1.4%でした。

CAUTION

この数字を読むときに
気をつけたいこと

統計で分かることと、分からないことを分けておきます。

消費者物価指数から分からないこと

  • お店の費用がどれだけ上がったかは分かりません。消費者物価指数は、全国の世帯が買うものやサービスの価格の動きを測る統計です。お店が仕入れる材料や、家賃・光熱費の上がり方を表した数字ではありません。
  • 「〇〇円が相場」という金額は分かりません。指数は、2025年を100としたときの価格の動きを表すもので、料金の金額そのものではありません。
  • お店ごとの事情は分かりません。全国の平均的な価格の動きなので、地域や客層、メニューの組み方によって、お店ごとの料金の動きは違います。
  • 値上げの後に、お客様の来店がどう変わったかは分かりません。この統計は料金の動きを測るもので、来店の数や売上を調べたものではありません。

つまり、ここまでの数字から言えるのは、全国・年平均の指数で2015年・2020年から2025年までを見ると、美容院の料金は物価全体ほどは上がってこなかったというところまでです。一方、カット代は、1980年から2000年までのどの年から比べても、2025年までの上がり幅が物価全体より大きくなります(当社計算)。 ご自身のお店の料金を見直すかどうかは、次の章のように、お店の数字で確かめてから決めるのが確かです。

CHECK

値上げを考えるときに、
先に整理しておくこと

決める前に、紙に書き出しておきたい5つです。

上がった費用を、お店の数字で書き出す

薬剤などの材料、家賃、光熱費など、前に料金を決めたときと今とで、何がどれだけ変わったかを並べます。全国の物価指数は、ご自身のお店の費用の代わりにはなりません。

メニューごとの「時間」と「料金」を並べる

同じ料金でも、かかる時間が長いメニューほど、1時間あたりの売上は小さくなります。計算の手順は1人サロンの売上のページでご案内しています。

どのメニューを、どれだけ見直すか決める

すべてのメニューを同じ割合で上げるのか、材料の上がったメニューや時間のかかるメニューだけを見直すのか。上の2つを書き出すと、決めやすくなります。

いつから新しい料金にするか決める

実施する日と、その日より前にご予約をいただいた方の料金をどちらにするかを、先に決めておきます。受付で迷わずにすみます。

お客様に、何をどう伝えるか決める

店内の掲示、ホームページ、予約サイト、ご来店時のひと言。どこで、どの順番でお知らせするかを決めておきます。書き方は次の章でまとめます。

まず資料で、
中身をご確認ください。

技術のしくみ、導入の進め方、サロン様での組み込み方までご案内しています。無料でお届けします。

技術・費用・集客がわかる無料で資料をもらう ZOOM・全国どこからでも無料で相談する

資料請求・ご相談は無料です。しつこい営業はいたしません。

NOTICE

値上げのお知らせで
押さえておきたいこと

お客様が読んで、迷わない書き方にします。

料金の表示は「税込」かどうか

消費税の課税事業者が、不特定かつ多数のお客様に向けて、あらかじめ料金を表示するときは、消費税額(地方消費税額を含む)を含めた価格で表示することになっています(消費税法第63条)。 いわゆる「総額表示」です。値上げのお知らせや新しい料金表も、お客様に向けて料金を表示するものです。

なお、この条文は、消費税を納める義務が免除されている事業者(免税事業者)を対象から除いています。 ご自身のお店がどちらにあたるか、表示のしかたで迷うときは、顧問の税理士や税務署にご確認ください。

出典:消費税法 第63条(e-Gov法令検索の法令APIで2026年9月28日に確認)。

お知らせに入れておきたいこと

  • いつから:新しい料金にする日(「◯月◯日のご来店分から」など)
  • どのメニューが:見直すメニューの名前と、今の料金・新しい料金
  • その前のご予約:実施日より前にご予約いただいた方の料金をどうするか
  • 理由:書く場合は、実際の事情を、事実のとおりに短く
  • 問い合わせ先:分からないことを聞ける連絡先
EXAMPLE

お知らせの書き方の一例

いつも◯◯(店名)をご利用いただき、ありがとうございます。
◯年◯月◯日のご来店分より、下記のメニューの料金を改定いたします。
カット ◯,◯◯◯円 → ◯,◯◯◯円(いずれも税込)
カラー ◯,◯◯◯円 → ◯,◯◯◯円(いずれも税込)
(改定の理由を書く場合は、ここに実際の事情を簡潔に)
◯月◯日までにご予約いただいた方は、ご予約時の料金で承ります。
ご不明な点は、スタッフまでお気軽にお声がけください。

◯の部分は、ご自身のお店の内容に置き換えてください。「(いずれも税込)」は、消費税の課税事業者のお店を想定した書き方です。書き方の一例で、この形でなければいけない、というものではありません。

ANOTHER WAY

料金の見直しと並べて考えたい、
1回の来店を見直す道

料金の見直しの代わりではなく、並べて考えられることです。

お客様1人あたりの金額を見直す方法は、今あるメニューの料金を上げることだけではありません。 1回のご来店でご提供できるメニューを増やすという見直し方もあります。

1

今のメニューの料金を見直す

上がった費用を料金に反映させる道です。ご提供するメニューの中身は、そのままです。

このページでは上の章で、整理しておくこととお知らせの書き方をご案内しました。

2

ご提供できるメニューを増やす

今の料金表に、お客様のお悩みに応えるメニューを加える道です。選ぶかどうかは、お客様が決められます。

このページでは次の章で、当社の扱う技術を例にご案内します。

2つの道は、どちらか一方しか選べないものではありません。 理容室の場合の考え方は、理容室の売上と客単価のページでもご案内しています。

MENU

料金表に
1行足す、という選択肢

当社がご案内している3D増毛エクステの場合です。

3D増毛エクステは、健康な地毛に人工毛を結んで毛量を足していく技術です。 薬剤も接着剤も使わず、いまお使いのセット面でそのまま施術していただけます。 人工毛は、スタートセットのあとは1個単位でご購入いただけるので、まとまった量を先に仕入れる必要はありません。

分け目やつむじ、前髪など、気になる場所に合わせて本数を決めるメニューなので、今あるカット・カラー・パーマとは別の1行として、料金表に加える形になります。 メニューの価格を当社が指定することはありません。原価と施術にかかる時間から逆算する手順は、導入費用・料金のページでご案内しています。

技術習得は技術マニュアルとDVDが基本で、分からないところは、LINEやZOOMで当社にお尋ねいただけます。 結ぶ速さの目安は45〜60分で約400本ですが、実際の時間は、お客様の髪の状態と施術する方の慣れで変わります。

HONEST

向いていないケースも先にお伝えします

入れてから気づくと、いちばん損をするのはサロン様です。

先に知っておいていただきたいこと

  • 料金の見直しの代わりになるとは限りません。材料や光熱費が上がって今のメニューの採算が合わなくなっているなら、そのメニューの料金を見直す必要があります。新しいメニューを加えても、今のメニューの採算は変わりません。
  • 売上をお約束することはできません。新しいメニューは、お客様に知っていただくところから始まります。売上は、お客様の数、ご提案できる機会、設定される価格によって変わります。
  • 施術の枠を取る必要があります。施術中はお客様おひとりに向き合う形になり、その時間はほかの施術には使えません。予約がすでに埋まり切っているお店では、枠の取り方から考える必要があります。
  • 1回で終わるメニューではありません。結んだ人工毛は地毛と一緒に伸びていくため、定期的なメンテナンスが必要です。
  • 結ぶための地毛が必要です。地毛がほとんど残っていないお客様には対応できません。その場合は特注WIG・医療用WIGのご提案という選択肢があります。
FAQ

よくあるご質問

Q美容院のカット代は、この5年でどのくらい上がったのですか?

A総務省の消費者物価指数(全国・年平均)で2020年と2025年を比べると、美容院のカット代の指数は5.9%上がりました。同じ5年間で、物価全体(総合)の指数は12.0%の上昇です(どちらも、公表されている指数から3D増毛研究会が計算した上がり幅)。指数は価格の動きを表すもので、料金の金額そのものではありません。また、比べ始める年によって結果は変わり、1980年から2000年までのどの年から比べても、2025年までの上がり幅はカット代のほうが物価全体より大きくなります(当社計算)。

Q消費者物価指数の「カット代」は、どんなカットの料金ですか?

A総務省統計局の小売物価統計調査の基本銘柄(2026年8月分)では、「美容院におけるカット(シャンプー,ブロー込み),ショート,女性(高校生以下を除く)」とされています。メンズカットや、ロングの料金を表したものではありません。調査する銘柄は時期によって見直されています。

Q理容室(床屋)の料金は、どう動いていますか?

A消費者物価指数(全国・年平均)の「理髪料」(男性の総合調髪)の指数は、2020年から2025年までの5年間で4.5%の上昇でした(3D増毛研究会の計算)。美容院のカット代の指数(5.9%)よりも小さな上がり幅です。前の年と比べた上がり幅(前年比・公表値)は、2020年が1.5%、2021年が0.0%、2022年が0.4%、2023年が1.5%、2024年が1.4%、2025年が1.2%でした。

Q値上げをすると、お客様は離れてしまいますか?

A一概には言えません。このページで使った消費者物価指数は料金の動きを測る統計で、値上げの後にお客様の来店がどう変わったかは分かりません。お客様の受け止め方は、上げる幅、お知らせの時期や伝え方、これまでのおつきあいによっても変わります。上げる前に、見直すメニューと実施日、その前にご予約いただいた方の扱いを決めて、分かりやすくお知らせしておくことをおすすめします。

Q料金表は、税込の金額で書かないといけないのですか?

A消費税の課税事業者が、不特定かつ多数のお客様に向けてあらかじめ料金を表示するときは、消費税額(地方消費税額を含む)を含めた価格で表示することになっています(消費税法第63条・総額表示)。この条文は、消費税を納める義務が免除されている事業者(免税事業者)を対象から除いています。ご自身のお店がどちらにあたるか迷うときは、顧問の税理士や税務署にご確認ください。

Q値上げをしないで、増毛エクステのメニューを加えれば足りますか?

Aお約束することはできません。材料や光熱費が上がって今のメニューの採算が合わなくなっているなら、そのメニューの料金を見直す必要があります。新しいメニューを加えても、今のメニューの採算は変わりません。増毛エクステは、料金の見直しと並べて考えられる「ご提供できるものを増やす」選択肢の1つです。売上は、お客様の数、ご提案できる機会、設定される価格によって変わります。

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「うちでできます」と言えるように。

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導入するかどうかは、そのうえで決めてください。

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