
増毛エクステの導入をご検討中のサロン様から、ご予約の入れ方や、カット・カラーとの組み合わせ方についてのご相談をいただきます。つまるところ「いまの予約表に、本当に入るのか」というご質問です。
メニューを増やすかどうかの判断は、結局のところ1日の予約表に落とせるかどうかで決まります。技術が身についても、枠の取り方が決まっていないと、当日になって「思ったより時間がかかった」「次のお客様をお待たせした」ということが起きます。
この記事では、増毛エクステの商材と技術をご提供している3D増毛研究会が、増毛エクステを予約枠に組み込むときの考え方を順に整理します。カット・カラーと同じ日に入れるときの注意点と、2回目以降で枠が変わる理由まであわせてご紹介します。
先に外しておきたい誤解——「カラーの放置時間に並行して」はできません
いちばん最初にお伝えしておきたいのが、ここです。
増毛エクステは、お客様の健康な地毛1本に人工毛を結んでいく技術です。結んでいるあいだ、技術者はそのお客様おひとりに向き合う形になります。当社サイトでもお伝えしているとおり、カラーの放置時間のような「手が空く」種類のメニューではありません。
ですので、「カラーの薬剤を置いているあいだに、別のお客様へ増毛エクステを」という組み方はできないとお考えください。予約表の上では、並行して重ねる工程ではなく、続けて置く工程として扱います。
※「同じ日に組み込める」と「同時に進められる」は別の話です。同じ来店のなかで前後に続けることはできますが、2人のお客様を同時に進めることはできません。ここを取り違えたまま枠を組むと、初回でつまずきます。
枠をつくる前に、決めておく3つのこと
予約表に線を引く前に、次の3つを紙に書き出しておくと、当日その場で迷う場面が減ります。
① 部位ではなく「本数」でコースを分ける
同じ「つむじが気になる」というご相談でも、気になり方によって必要な本数は変わります。そのため「つむじコース」ではなく「200本コース」という分け方のほうが、お客様にご説明しやすく、予約枠とも結びつけやすくなります。
当社サイトでは、本数の目安として200本(まず変化を感じていただく本数。セミナーでの体験も200本です)、400本(つむじ・分け目まわりをしっかりカバーできる本数)、800本(全体のボリュームを上げたいお客様向け)という3段階をご紹介しています。まずはこの3つで組んでみて、あとから自店の客層に合わせて増減されるのがおすすめです。
② コースごとの所要時間を書き出す
目安として45〜60分で約400本です。ただし、これはあくまで目安で、実際の時間はお客様の髪の状態と、技術者の慣れによって変わります。
導入直後は、この目安に少し余裕を足した長さで枠を取っておくと安心です。最初の数人で実際にかかった時間を控えておくと、自店の枠の長さが決めやすくなります。メニュー表と予約枠に書く所要時間は、その数字で決めていくのがおすすめです。
③ 「カウンセリングのみ」の枠をつくっておく
いきなり施術の予約しかない状態だと、迷っておられるお客様は入りにくくなります。相談だけで終わってよい枠を用意しておくと、その日は決めずに帰られた方が、あらためて施術のご予約を入れてくださる流れがつくれます。
メニュー表の組み方については、サロンでつくれる薄毛メニューのページで、本数でのコース分けから料金の考え方までまとめています。
予約表への入れ方は、大きく3パターン
A. 増毛エクステだけの単独枠
いちばん時間が読みやすい形です。カウンセリングから仕上げのカットまでをひとつの枠に収めます。初めてのお客様や、導入して間もない時期は、この形から始めるのが安全です。
B. カット・カラーと同じ日に、続けて
増毛エクステは薬剤も接着剤も使わない技術なので、カットやカラーと同じ日に組み込んで施術されているサロン様が多くあります。既存のお客様に出す場合は、この形がいちばん自然です。
【ご注意】ただし薬剤の種類や施術の順番によって注意が必要な場合があります。組み合わせの判断に迷うケースは、そのまま進めずに一度ご相談ください。
枠としては、いまのカット・カラーの所要時間に、増毛エクステのコース時間を足した長さを取ることになります。合計すると1件がかなり長くなりますので、その日の他のご予約と合わせて入るかどうかを、先に確認しておいてください。
C. 相談だけ先に受けて、施術は別の日に
ご予算やご都合をうかがってから本数を決められるので、当日の時間が読めます。ご家族に相談してから決めたいというお客様にも向いています。相談だけで帰られたお客様には、三つ折りのパンフレットをお渡ししておくと、次のご予約につながりやすくなります。
実際に枠へ落とすときの、4つのポイント
▶ 1. 最初の数人は、余白を多めに取る
慣れるまでは目安の時間どおりに終わらないことがあります。導入直後はあとの予約を詰めないようにしておくと、あわてずに進められます。時間が読めるようになってから詰めても遅くありません。
▶ 2. 本数は、席へお通しする前に決める
施術に入ってから本数が増えると、そのぶん枠からはみ出します。カウンセリングの段階で「今日は何本入れるか」を決めてから始める形にしておくと、時間も金額もぶれません。その場で追加をお受けできるかどうかは、あとのご予約の詰まり具合しだいです。入らないときは、次回のご予約でお受けする形にもできます。
▶ 3. 仕上げのカットまでを枠に入れる
増毛エクステは、結んで終わりではありません。当社サイトでご案内している流れは、①カウンセリング ②本数とカラーを決める ③結んでいく ④カットして仕上げる ⑤次回のご案内の5工程です。③だけを枠の長さにしてしまうと、必ず足りなくなります。②から⑤までを含めた長さで枠を取ってください。
▶ 4. 「次回のご案内」を工程として枠に入れる
結んだ人工毛は地毛と一緒に伸びていくため、地毛が伸びると結んだ位置が根元から上がってきます。そのため定期的な付け足しのメンテナンスが必要になります。この説明を最後の工程として枠のなかに入れておくと、お帰りのタイミングで次回のご案内までが自然に収まります。
なお、次回までの期間はお客様によって変わります。本数、髪の伸び方、気になる度合いによって変わるものですので、「何カ月もちます」と一律にお伝えせず、お客様ごとに目安をお話しする形にしてください。
2回目以降は、初回と同じ枠になりません
ここは、予約表を組むうえで見落としやすいところです。
2回目以降は、全部を新しく結び直すのではなく、伸びた分に付け足していく施術になります。そのため本数は初回と同じにはならず、必要な時間も変わります。
つまり、「メンテナンスは一律で何分」と決め打ちできません。前回の記録(どこに何本入れたか)が残っていれば、次回の枠を見積もる材料になります。カウンセリングシートに記入いただいた内容は、そのまま次回以降の記録として使えますので、必ず残しておいてください。
おひとりのサロンと、スタッフのいるサロン
おひとりで営まれているサロン様の場合、先ほどのとおり並行して別の施術を進めることはできません。ですので「空いている時間に差し込む」のではなく、1日のどこに置くかを先に決める形になります。当社サイトでも、予約の埋まりにくい時間帯や、あらかじめ枠を取っておける日に組み込む形が考えやすくなりますとご案内しています。そこから始めて、埋まるようになってから増やしていくほうが、予約表が破綻しません。1人サロンでの考え方は、1人サロンの売上のページで数字の面から整理しています。
スタッフのいるサロン様の場合は、まず誰が結ぶのかを先に決めておくことです。予約を受ける人と施術する人が違うと、「その時間はその人が空いていなかった」という取り違えが起きます。増毛エクステの枠は、担当者とセットで押さえてください。
まとめ
- 増毛エクステは手が空くメニューではない。予約表では並行ではなく、続けて置く工程として扱う
- 枠をつくる前に「本数コース」「実測した所要時間」「カウンセリングのみの枠」の3つを決めておく
- 入れ方は単独枠/同じ日に続けて/相談を別日にの3パターン。導入直後は単独枠から
- カット・カラーと同じ日に組む場合、薬剤の種類と順番によっては注意が必要。迷ったら相談する
- 枠の長さは結ぶ時間だけでなく、仕上げのカットと次回のご案内までを含めて取る
- 2回目以降は初回と同じ枠にならない。周期も所要時間も、お客様ごとに変わる
増毛エクステは、いまお使いのセット面でそのまま施術していただける技術です。大がかりな設備も、専用のスペースも必要ありません。あとは、いまの予約表のどこに置くかを決めるだけ、というところまで来ています。
予約の組み方から、ご相談いただけます
3D増毛研究会では、技術のしくみと導入の進め方をまとめた資料を無料でお届けしています。「うちの予約表で回るかどうか」といったご相談も、オンラインでそのままうかがえます。全国どこからでもご利用いただけます。
オンライン相談は こちら/お電話は 048-458-3241(10:00〜16:00/火・土・日・祝 定休)
※本記事でご紹介している所要時間・本数は目安です。実際の時間はお客様の状態と技術者の慣れによって変わります。予約枠の組み方は、サロン様の営業時間・人員・客層に合わせてご判断ください。